ある日帰宅すると、青い顔をした妻が待ちかねたように話し出しました。
聞くと、化粧品の瓶を落として洗面台が割れてしまったそうです。
確認してみると、確かに洗面台にくっきりと黒い穴が。
写真では分かりづらいですが、10cm程のヒビ割れも出来ています。
今まで素材なんて対して気にしたことはありませんでしたが、新築時の資料をひっくり返してみたところこの洗面台、「ホーロー製」。
琺瑯(ほうろう)は、鉄、アルミニウムなどの金属材料表面にシリカ(二酸化ケイ素)を主成分とするガラス質の釉薬を高温で焼き付けたもの。難解な漢字のため「ホーロー」と表記されることが多い。英語では Enamel(エナメル)。
業者に聞いてみると、ホーローの部分修理は不可能。洗面台一式全てを交換する必要があるとの回答。
まだ住み始めて2年も経っていない段階での臨時出費はどうしても避けたい。
ネットで検索してみたところ、これぐらいの欠けであれば何とか修理できそうだったので、DIYで補修することにしました。
なお、その時業者に聞いたのですが、化粧品のビンを落としてホーローに穴が開く、というのはよくある話のようですね。
用意したもの
● ボンド ホーロー補修用 ホワイト 8gセット
● 耐水紙ヤスリ 400番
2つ併せて約430円。
ホーロー補修キットはあまり出る商品ではないようで、最初のホームセンターでは見つけられず、2軒目でようやく購入できました。
購入できたお店でも、サービスカウンターで問い合わせると「そもそもホーローは補修できない」と店員がウンチクを語りだす始末。
話は分かったから、自分たちの取り扱い商品ぐらいきちんと把握しておいてくれよ・・・。
商品写真をスマホで見せて、ようやく目的の品に辿り着けました。
紙ヤスリは最後の仕上げで使います。
補修キットの説明書きに指定のあった400番を一緒に用意しました。
使い方
この補修キット「2液混合硬化型エポキシ樹脂系接着剤」と書いてあります。
付属の2つのチューブの中身を混ぜ合わせて使用するようです。
中身は小学生時代にプラモ制作で使ったパテと同じ系統。
同量を混ぜ合わせる、との注意書きがありましたので、中身を全て出してグシャグシャと混ぜます。
次に使う機会なんていつか分かりませんからね。
適当な容器もなかったのでパッケージのへこんだところを使いました。
20分で固まり始めるとの事ですので、急いで洗面所に。
付属のヘラを使い、修理箇所に接着剤を伸ばしていきます。
穴の開いた部分は特に念入りに、乾燥途中に落っこちてしまわないように山にしました。
次の作業はパテが完全に乾いてから。
乾燥までは最低3時間掛かるとのことなので、この作業は寝る前に行いました。
念のため一晩放置し、明朝に仕上げる予定で就寝。
仕上げ
完全に乾いたのを確認して、紙ヤスリで削っていきます。
予想以上にカチカチに乾いていて固いっ。
特に穴の部分。山に盛るんじゃなかったと思いながら淡々と擦ります。
まさに修行。
400番の紙ヤスリって結構ザラザラ。
洗面台のホーロー部分も削るんじゃないかとヒヤヒヤだったのですが、意外とそんなこともなく、最後までホーローに傷は付きませんでした。
最終的にはこんな具合になりました。
穴とヒビは完全にカバー出来ています。
もう少し削って違和感ない出来栄えにもできそうですが、せっかく盛ったパテが必要以上に削れてしまうもの嫌なのでこれぐらいで止めておきます。
さほど違和感を感じない程度には修理することが出来ました。